0%

Posts Tagged
‘岩谷社長’

10月5日、キャリア教育の一環として江別市教育委員会から依頼され「“やってみる”からはじめよう!」と題した講演会が江別第三中学校にて行われました。その会場に潜入!講演会の様子をレポートします。

 

会場・生徒達の様子

講演会は全校生徒が聴講しましたが、密を避けるため体育館で直接話が聞けたのは1年生のみで2・3年生は各教室でパソコン配信にて講演会の様子を視聴していました。

岩谷社長は、「みなさんの年頃だと、将来社会に出ていくために まだ何をやっていくか考えてもよく分からないと思いますが」と生徒達に語りかけ、「私には肩書きがたくさんあります。気球屋さん、科学者、社長、発明家、エンジニア、アーティスト、作家、その他いろいろ」と自己紹介から始まり、「自分自身のやりたいをやるための社長は手段です」と岩谷技研の事業の説明がありました。

聞いている生徒たちは、気球に乗って宇宙を見に行く?新しい気球を作っている?と半信半疑な様子でしたが、「そんなことできるの?とよく言われますが、できましたよと見せるまでやる」と岩谷社長が実験の映像を流した時、宇宙の入り口25,000m上空の成層圏を魚専用与圧キャビンの中で悠々と泳ぐベタの映像などを見て、生徒達の表情が好奇心でいっぱいになっていきました。

 

もう諦めようと思った時、偶然がいくつも重なった

岩谷社長が大学生の頃、風船で宇宙空間を撮影する挑戦をしていた話では、
やってみたけど大失敗。ムンクの叫びのような写真が撮れたと失敗写真を公開。

半年かけて作ったものが海の藻屑に消えるなど失敗が100回以上続き、周囲からは「できないに決まってる」「意味ない」「無駄」「お金がもったいない」などといわれたと言います。もうやめようかな・・・そんなふうに思ってしまった時、偶然がいくつも重なって「もうちょっとがんばってみよう」と思える出来事がありました。

装置を回収するのは面倒臭いと思った岩谷青年は、誰か拾ってくれないかなと自分の連絡先を装置に書いておきました。それを偶然親切な人が拾って届けてくれて、上空からの撮影に成功した写真を見ることができたのです。

失敗したり、迷ったり、それでもやっぱりやってみたいと続けられたのは、宇宙が子どもの頃から好きだったからでした。

 

子どもの頃の憧れ「ドクが世界で一番カッコイイ!」

子どもの頃の岩谷少年は、宇宙ステーションができるという絵本を読んですごい!と思い宇宙が好きになりました。他にも好きだったことは、工作やものをつくること。ブロックを組み立てて遊んでいたり、父親のカメラを分解してバラバラにして壊したこともあるそうです。

そして、映画「Back to the Future」のタイムマシンを発明した科学者エメット・ブラウン博士(通称ドク)が大好き!ドクのようになりたいと思ったそうです。小学校の文集では将来の夢に「科学者」と書いてありました。

高校2年生の時、本格的に進路を考え始めた頃、岩谷少年にとっては衝撃的な事実が発覚します。バック・トゥ・ザ・フューチャーはフィクションで、ドクのように自分の好きなことだけ研究をしている科学者は日本にはいないことがわかります。

ドクになれないとわかるとやる気を失くし、何をやっていいかわからなくなった岩谷少年はテストも0点ばかり。「不器用な学生でどこかで妥協することができなかった」と言い、高校卒業後は浪人しました。

浪人中にたまたま人力飛行機の競技会「鳥人間コンテスト選手権大会」を見て、「何か自分でつくりたかった」という夢を思い出し、工学部機械科に進学することになります。ここでも偶然が岩谷さんに力を与えたようですね!

北大では、宇宙環境システム工学研究室でロケットの勉強を始めたところで、ロケットって意外と大変と気がつき「これはムリ!」とまたやる気がなくなったそうです。でも、ロケットが無理ならと「風船はやれるかも」を思いつきました。「いろいろやってみることが大事。やっているうちに夢は見つかる」。岩谷社長のメッセージは、生徒達の心にやる気の種を植えたようでした。

やってみることと失敗することの大切さを語り、やってみるからこそ分かることがあり、好きを続けると本当にやりたいことや夢が見えてくるというお話には、私たちの心にも響きました。

 

生徒達からの質問

最後に生徒達からの質問に答えた岩谷社長。中学生の頃、はまったことはなんですか?と聞かれると「ただ宇宙が好きでした」と答え、夢を見つけるためにも「自分に正直に好きを見つけることが大事」と話しました。

自分にその夢があっていないとわかった時にはどうしたらいいですか?という質問には、「経験して向いていないとわかったものはやらない。他のことを試してみて次の好きを探します」と答え、「やっているうちに好きなら続いていくし、失敗した場合も好きなことは繰り返せる」と話していました。

生徒たちに率直に答える岩谷社長の言葉から、岩谷社長の好きという気持ちは、宇宙へと真っ直ぐに向けられているのだなと思いました。

江別気球工場内には様々な興味深いもの、不思議なものを見かけます。今回はその中から気になったものを3つご紹介します。

 

キャビン

こちらは3Dプリンターで制作したというキャビンの試作機。360度宇宙を見渡せる夢のような乗り物です。このキャビンでフワフワと上空に上がり地球を見下ろしたら、いったいどんな人生観に変化するのか?と色々想像してしまいますね。

 

キャビン

シートの横にはガスボンベのような物も付いています。3Dプリンターでこのような精巧なものが作れてしまうことに、まず驚かされます。

今まで試作されたキャビンがどのような変遷を辿ったのかも今後知りたいですね。

 

スピーカーと音楽

スピーカー

ちょうどキャビンの横に立っている素敵なスピーカー。こちらは仲取締役の私物だそうです。このスピーカーから毎日工場内に素敵な音楽が流れていて、それがメイトさんたちのモチベーションアップ・作業効率アップにつながっているのでしょう。

岩谷圭介社長はどんな音楽を聴くのかも気になるところです(今後尋ねてみる予定)。

 

岩谷圭介社長の書籍

岩谷圭介社長の書籍

工場の片隅には大きな宇宙のパネルが飾られています。なんと美しい写真でしょうか。

さて、その下には岩谷圭介社長のご著書、宇宙関連書籍が並んでいます。

 

岩谷圭介社長の書籍

岩谷圭介社長は多数の本を出版されており、特に子供向けの楽しい書籍・ワクワクと夢をふくらませる書籍を多く書かれています。こちらの書籍は自由に持って帰って良いとのことで、メイトさんたちの人気も高く、すぐに無くなってしまい急いで補充したとのことでした。私自身も各書籍を読ませて頂きましたが、岩谷社長の純粋で真っ直ぐな思い、何度失敗してもへこたれない精神力にたいへん心を打たれた次第です。いつか岩谷社長に各書籍の解説や思いを聞いてみたいです。

ちなみに、写真右上の大きな本「うちゅうはきみのすぐそばに」は子供向けの絵本となっています。これがたいへん素晴らしい絵本で、細かな絵柄に私の息子も興味津々で見入っていました。小さなお子さんが宇宙に興味を持ったり、知的好奇心を広げるにはうってつけの絵本だと思います。