岩谷技研にカムバック!制作広報部/システム管理 松本大成さんインタビュー

今回は制作広報部/システム管理の松本大成さんにお話を伺いました。松本さんが担っている主な仕事は、IT・セキュリティ関連の管理。また仲取締役の指導のもとで広報関連のお仕事も担当されています。

岩谷技研・草創期にアルバイトをしていた松本さん

松本大成さんの岩谷技研入社は2022年11月ですが、実はそれより2年も前、まだ岩谷技研が岩谷社長と棧敷さんともうひと方の3人体制だった時期にアルバイトをしていたとのこと。岩谷技研草創期の頃を知る数少ない人物の一人!

ですので、しばらく離れていたとはいえ、入社前からどういうことをしている会社なのかは頭の中に入っていました。

草創期のことをお聞きすると、主要メンバー3人の他、松本さん以外にも北大生のアルバイトが何人も働いていたそうです。

「会社で使う備品から実験器具に至るまでいろいろ、岩谷さんが3Dプリンターなども使って作ったりして、会社が動くために必要なものをゼロから自分たちで作っていくのが楽しかった。カオスながらも良い経験でした。」と述懐。

当時の何もないところから作り上げていく過程が楽しくて、その体験をまたしたくて岩谷技研に戻ってきた部分もあったということでした。

岩谷技研に戻ってきたのは仲取締役の一言

「他に岩谷技研に戻ってきた理由とか、魅力的なことは何だったんですか?」と尋ねると、松本さんは「宇宙をやってみたかったというのもあるし、大学卒業後に就職した企業にいたときも、アルバイト時代に仲良くなっていた仲さんとはちょくちょく連絡を取っていて。それも戻ってくるキッカケになりました」と。

その戻ってくるキッカケとなった一言について、松本さんは克明に覚えていました。

「仲さんが僕に、『大企業の社員なんて、“パッケージツアーの団体客” じゃん』みたいなことを言ったんです。『松本、旅行と旅の違いがわかるか? 計画通り旅程表に沿って、予め決まっている見学地を粛々と回るのがパッケージ旅行。それに対して、目的地は決まってる、けど決して予定通りにはいかない毎日を楽しみながら進むのが旅だ。いい大学出て大企業に就職できて、おめでとう。だけど、人生の醍醐味は旅だろ!?旅!』って。
まさに大きな組織の中で歯車になりかけていたので、その言葉にグッと来て、よし!戻るかっ!? と決心したんです。

インタビュアーの私も旅行ではなく旅が好きなので、その意味していることにとても共感します。
一人一人が様々な思いをもって岩谷技研の仕事に関わっているのだなと思い、胸が熱くなりました。

親の猛反対、不安と涙、そして決意の札幌行き

岩谷技研へ転職してきた松本さんですが、前職は大手企業、実家のある東京に近い場所に住んでいました。その安定した道を捨て、実家から離れた札幌へ向かう際はかなり大変だったとのことです。

松本さんご自身も「前の会社を辞める時はとても怖かった。」そうで、さらには「親には泣かれました。」と当時の苦労話をしてくれました。

大学卒業後に就職で埼玉県浦和に住んで、実家も電車に乗って20分ほどで帰れる近場となったので、親族全員喜んでいたそうです。そんなご家族の喜びもつかの間、松本さんは岩谷技研への転職を決め、会社に退職届を出してからご家族に「来月から札幌に行くから」と伝えたそうです。

突然の転職と実家から遠く離れた札幌へ行ってしまうという話を聞いたお母様に「もう変えられないの?」と泣きつかれ、その後、ご両親と言い争いになり、喧嘩したまま実家を出てきてしまいました。

その後すぐに電話で話し合い、札幌に行く前にご家族で一緒にごはんを食べて仲直りしたそうですが、親御さんのことを考えると泣けてしまいますね。

でも松本さんは「前の会社よりもだんぜん岩谷技研が楽しいので」と、その時の決断は正しかったと教えてくれました。泣いて見送ったご家族のみなさんも、毎日やりがいを持って楽しく働いている松本さんの話を聞いてきっと安心して下さるのではと思います。

「たいへんだけど楽しい」入社してから息つく間もない、怒涛の日々と充実感

松本さんは久しぶりに帰省したような感覚で、2022年11月に岩谷技研に入社。晴れて岩谷技研の一員になったと思ったら、いきなりビジネスイベントでの来客対応や新型気密キャビンの製作、東京でのメディア発表会など、毎日が怒涛の忙しさです!と苦労話を聞かせてくれました。

前職で学んだプログラミングの知識を活かしてホームページ制作を勉強したり、上場に向けて大きく動き出した岩谷技研に必要なITセキュリティのシステム構築を担ったり、息つく間もない日々だそうです。

今後は、システムエンジニアとしてセキュリティの向上や、人手不足が解消できるようなITツール等を保守管理していきたい!と意気込みます。

また、「仲さん・唐津さんというスペシャリストの下で働いているので、広報の仕事にも携わっていきたいです。」と未来を見据えた向上心が溢れる松本さんでした。

ちなみに松本さんは北海道大学の恵迪寮出身とのことで(岩谷社長夫人も恵迪寮出身)、北大時代のお話や岩谷技研草創期の更なるエピソードなど、聞きたいことはまだまだ山ほどあります。今後も松本さんから沢山お話を聞いていきたいと思います!