研究開発部 機器開発課 家弓国広さんインタビュー

「岩谷技研の技術系の正社員では2番目に年長です」との自己紹介をしながらご登場いただいたのは、7月18日に入社したばかりという、44歳の家弓国広(かゆみくにひろ)さんです。年齢的にはまだ若いと思うのですが、岩谷技研は岩谷社長を中心に20代〜30代の若いエンジニア達が多く働いているため、40代でも年長の部類に入ってしまうんですね。

最先端の開発現場で技術を身につけ磨き続けてきた

鹿児島県のご出身でご実家は仏壇屋だという家弓さん。どういう経緯があって北海道の岩谷技研にいらっしゃったのでしょうか?とお聞きすると、波乱万丈な時代の流れの中で転職を経て、泰然とご自身のキャリアを築き上げてきたことが伺えました。

大学卒業後は、エンジニア専門の人材派遣サービスを行う会社に就職した家弓さん。最初は、愛知県で電子機器開発の技術者として働いていました。ところが2008年に、リーマンショックの煽りを受け転職することになります。家弓さんは、そもそも自分は派遣会社に所属しているので別の派遣先に行けばよいだけ、と焦りや不安はなかったご様子。ただ一緒に働いていた正社員のみなさんは会社の状況が突如変わってしまったことで大変そうでした、と言います。

こうした体験から大手企業だから絶対に安定しているなどということはなく、さまざまな会社都合でリストラや部署異動が行われれば、技術があっても自分の希望する仕事ができるわけではないのだと実感したそうです。

家弓さんは設計が好きで、特に全体を見渡しながら装置全体を開発するのが楽しいと言います。身につけた技術は自分を裏切らないのでスキルを磨き続けることを怠らない。そうやって自分に自信を持っていれば、どこに行っても働けると考えておられるそうです。

さて、家弓さんは派遣先が愛知から北海道になり、大手スマートフォンメーカーで携帯端末の開発に携わります。しかしながら、この会社も今年の5月に経営破綻により民事再生法の適用を申請します。またも転職をせざるを得ない状況に・・・

今回は、家弓さんご自身も転職サイトに登録してみたところ、岩谷技研からお声がかかったのだそうです。

家弓さんはシステムや電気回路の開発、機械開発の技術が気密キャビンの設計にも役に立つかな?と思い、岩谷技研への転職を決意しました。

小さい単位から大きな開発へ、大きい組織から小さな組織へ

岩谷技研の印象はいかがですか?と聞くと、自分のやりたい最先端の仕事ができる場所だと感じているようで、「ないものをつくること」「設計すること」が好きなので、それをやり続けられそうだと魅力を感じています、と話してくれました。

携帯電話の開発では 0.1ミリとか5/100ミリという単位の、極小の世界でのものづくりをしてきた中、大きなものを設計することは簡単で「1センチもある!」と考えられるのだそうです。

また、今まではずっと大きな会社にいたので、小さいけれど機敏なベンチャー企業である岩谷技研には新鮮味を感じているそうです。大きな組織に比べるとまだ体制が整えてられていない部分がありますが「体制を整えていくことにも尽力できると思います」と心強いです。

「家弓さんがいなければ!と言われる存在になりたい。自分が50歳を過ぎた時にどうしていくかを考えてもいたので、これからはずっと岩谷技研にいたい」と話してくれたことが、とても頼もしく感じました。

岩谷技研がもっと働きやすい環境になるために

「昔はバイクにも乗っていましたし、スケボーやスノーボードも好き」と北海道の自然や雪も満喫している様子の家弓さん。札幌市内でも山が近い地域にお住まいで、週末はバーベキューをしたり家族でお出かけするのが楽しみで、お子さん達と一緒に寝ることが一番のストレス解消法かもと教えてくれました。

前職ではコロナ期間中、在宅でお仕事をされていたそうで、今は毎日出社するのが新鮮だし江別気球工場の雰囲気もとても良く、常に音楽が流れているのがすごく好きです!と言います。ただ、冬場は江別が豪雪地域のためJRが運休になることも多いと聞き、「フルリモートで仕事できる環境があってもいいかも知れないですね。」との話題になりました。

いえいえ、家弓さん。岩谷技研では社員間のコミュニケーションを通じたものづくり環境を重視していて、全コロナ期間中ただの一度もリモートワーク期間を設けたことがないんですよ!(それも逆にすごいことですよね)

さて今年の冬はどうなりますことやら!?