関係者向け 活動報告 No.3

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2名乗りキャビンでの成層圏への飛行試験を実施しました。

岩谷技研では、2023年11月より宇宙遊覧フライトで使用するものと同型の2名乗り気密キャビン(T-10/Type10)での試験を開始しましたが、この度、2024年6月2日(日)に北海道十勝地方で実施した飛行試験において、T-10シリーズとしては過去最高高度10,555mの成層圏に到達しました。


気球は、大気よりも軽いガスで浮力を得て上昇する巨大な乗り物です。
岩谷技研では、打ち上げの直前まで気象データを分析し、安全な運航を徹底しています。
一般的に気球の運航に適していない気象条件には下記のようなものがあります。

  • 視界が悪いとき(雨・雪・霧や日没後)
  • 風が3m/s以上吹くとき
  • 日が高く昇り上昇気流が生じたとき(太陽光により地面があたためられる)
  • 雷雲が発生しているとき

気球が、風が最も穏やかな早朝の時間帯(日の出後数時間)に飛行するのにはこうした理由があるのです。


1年の中でも昼の時間が長い6月。北海道地方での日の出は、早朝04:00前後です。
試験当日は、前日の21:00頃から満天の星空の下で、離陸準備を開始しました。

順調に離陸準備を終え、東の空が明るくなってきた午前03:49に、パイロット1名を乗せて離陸!
地上付近に風がほとんどない、飛行には最適な天候で、離陸地点の真上まで上昇した気球は、その後上空の気流にのって119分間飛行したのち、28.6km離れた十勝管内士幌町に無事着陸しました!

今回の飛行試験で得られた情報を分析し、引き続き各種試験を継続して実施することで、着実に宇宙遊覧フライトに向けた準備を進めていきます!

今夏の宇宙遊覧商業運航開始へ向け、自社開発の有人ガス気球で成層圏(高度10,555m)へ到達成功(PR TIMES)


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