関係者向け 活動報告 No.2
いつもお世話になっております!岩谷技研です。
岩谷技研の最新ニュースをお届けします。
宇宙遊覧はたくさんの仲間とワンチームで実現します!
岩谷技研では、気球によるフライトの各種研究をはじめ、気球やキャビン、搭載する機器類の開発、製造、各種実験から運航の担当まで、さまざまな専門分野の社員が日々業務にあたっています。それゆえ、各チーム間での情報共有が不可欠なため、定期的に社員全員が集まる場を設け、メンバー全体での意思統一をはかるとともに、社員の一体感を高めるために「制式コート」という正装を着用しての写真撮影を年に数回実施しています。この春にもたくさんの新しい仲間が加わり、社員は80名を超えました。
キャビンの耐圧性能を試験しています。
宇宙遊覧で到達する成層圏は、低温かつ、真空(無酸素)の環境のため、当然そのままでは人間は生存できません。そのため、キャビンの内側は気密が保たれ、地上に近い状況が維持されています。また、飛行に十分な酸素の供給と、二酸化炭素の回収、キャビン内圧の維持を行う生命維持装置を備えています。そのほかにも、除湿や窓の結露・凍結の防止など、キャビンの製造には特許を含めた様々な技術が用いられています。先日実施した耐圧の試験では、成層圏の約3倍の圧力下でも、キャビンの耐久性があることが確認されました。
熱気球でのテストフライトを実施しています。
岩谷技研の宇宙遊覧フライトでは、気球に高純度のヘリウムガスを充填したガス気球を使用します。ヘリウムガスは、無毒で爆発しない安全なガスで大気より軽いため、その浮力で上昇します。目標高度に達したあとには、気球の頂点にある弁を開放し、少量のガスを抜くことでゆっくりと下降していきます。着陸にあたっては、積載している重り(バラスト)を投下させることで気球の上昇と下降を調節し、安全な場所への着陸を行います。こうした気球の操縦技術は、皆さんが見かける機会の多い「熱気球」の技術が基本となっていて、運航を担当する社員(=パイロット)は、熱気球のライセンスを取得したうえで、北海道内の熱気球の事業者様の協力のもと、操縦技術の習熟度を高めています。