機械課 森本千誠さんインタビュー
「彼は、岩谷技研で一番いい体格をしています」と仲さんに紹介いただき、思わず見上げてしまう身長180センチのスポーツマン体型の森本千誠さん。入社の経緯と今の仕事についてお聞きしました。
経歴や才能よりも行動する人が求められている
熊本出身の森本さんは、小学3年生から柔道を始めて大学時代は柔道部の主将も務めました。現在も柔道部のコーチをされています。北大では、鉄やアルミの研究をしていたそうです。卒業後は「北海道は涼しくて過ごしやすい」と、JR北海道に就職しメンテナンスの仕事をしていました。5年ほど働いた頃、一度、違う世界も見てみたいと思うようになりました。
ちょうどその頃、新聞で岩谷技研の記事を読み「こんな会社があるんだ」と関心を持ち、社員募集中だったので会社見学を申し込んでみたところ、本社と当時は北24条にあった札幌R&Dセンターを見学でき、岩谷社長と直接話すこともできたのだそうです。
その時の岩谷社長の印象はいかがでしたか?
「信じてやり続けてきた人。ものづくりで起業する人ってこういう感じかぁと思いました」
こういう感じって具体的にどんな感じですか?
「いい意味で、世の中の常識から外れているという感じですね」
わかります。宇宙が好き、ものづくりが好きという気持ちにまっすぐな印象ですよね。
さて、岩谷社長の話を聞く中で、業務内容は決まっていないことが多くマンパワーでやっているということ、試してやってみて考えていくことを大事にしていること、経歴や才能よりも行動する人が求められているということで「やってみよう」と思ったと言います。
森本さんも大企業にお勤めしていたのに、決まっていないことが多い未知の会社でやってみたいと思うなんて、世の中の常識から外れたタイプなのでは?と思いましたが・・・類は友を呼ぶ? 気持ちが真っ直ぐ純粋で、チャレンジ精神が旺盛な、行動力のある方が自然と集まるのが岩谷技研なのかもしれませんね。
仕事もまずは「やってみる」
2022年5月に入社し機械課に所属しています。正直、今はまだ大変だと思うことが多いのだそうです。
「大変なことが苦しいことかと言われるとそれはまた別の話で、柔道の技を覚える時にも、実際に体を動かしていないと覚えられないんです。仕事もやりながら覚えていく、日々自分が前に進んでいると思えています」と、さすが柔道家らしい言葉。
柔道の技も頭で考えているだけでは習得できず、動いていると頭ではなぜできたのかわからないけど、ある瞬間できる時があるのだそうです。柔道も仕事でも考えているだけでなく、手を動かす、行動を起こす、「やってみる」から始めることはとても大切なことなんですね。
機械課ではどんな仕事をされているのですか?
及川課長とともに実験の準備を行いますが、人や時間、資金や資材など限りのある中で過不足なく用意するのが「必要なものを全部想像するけど及ばないことがあり難しい」と感じているのだそうです。
他には、キャビンの中に何を置くかの設計もしています。欲しいものは多いが、空間も限られています。新しいものを作り上げることと、安全性を両立する難しさの中で、何を乗せるかの取捨選択が必要です。
例えば、スイッチ一つをつけるにしても位置はどうするか?素材や材料は?と考えることが山ほどあるのだそうです。
ストレス解消は「丁寧な暮らし」をすること
環境が変わり、まだ慣れないことも多い中で責任重大な仕事をされているとストレスを感じる時もあると思うのですが、気持ちを切り替えたり、リラックスしたい時にやることはありますか?と、聞いてみると
「洗濯や掃除をしたり、料理をしたりと丁寧に暮らすことを意識すると、日々の生活の中でリラックスできます」との答え・・・よくよく話を聞くと結婚一年目の新婚さん♡「料理は自分の方が得意なんですが、片付けは妻が得意なんですよ」とすっかり惚気られてしまいました。
「江別工場も皆さんが綺麗に使っていて整理整頓されているので、働きやすいです。この美しさを保つためにも片付けは大事ですね」と、確かに汚い所よりも、整ったキレイな環境の方が気持ちよく働けて、仕事がはかどりますよね!
そう言われて、改めて工場内を見回してみると、ここが、これまでは世の中になかったものを、次々と生み出すために、「やってみる」仲間がたくさんいて、風船で宇宙へ行く未来に一歩一歩近づいている特別な場所だということに胸が熱くなりました。