R&Dセンターが江別気球工場に移転!工場内が大きく変貌を遂げる

2022年11月、札幌市北区北20条西にあった「札幌R&Dセンター」が、「江別気球工場」に移転してきました!今回は移転直後の様子をリポートします。

札幌R&Dセンターとは?

岩谷技研「札幌R&Dセンター」は、高高度ガス気球の研究・開発 (Reseach&Development)部門を本社から移籍して設置された施設です。R&Dセンターは当初、2021年11月1日に札幌市西区二十四軒に開所されました。3階建ての綺麗なオフィスだったそうです。この最初のセンターには、研究・開発を行う12名のスタッフが常駐。25台の3Dプリンターや有人気密キャビンの試験サイトを備えていたとのこと。

その後、より本社に近い札幌市北区に元宅急便センター跡地の物件が見つかり、2022年2月に転居。

こちらの北20条にあった研究施設がこの度、江別市大麻中町にある「江別気球工場」に移転する運びとなりました。

江別気球工場内に新たに設置された研究・開発部門

江別気球工場の長い作業テーブルは、以前は3列並んでいたのですが、一番端のテーブルを撤去する形でR&Dセンターのブースが新たに設置されました。

パソコンデスクと道具類置き場が整然と並び、工場内の雰囲気が一気に変わった感じです。

R&Dセンター作業風景の様子。黒に統一されたデスクと棚、高い天井、むき出しのダクト等がサイバーな雰囲気を演出し、より宇宙感が増したような気がします。

みなさん和気あいあいとした雰囲気もありながら、真剣な眼差しで作業に打ち込んでいるのが印象的でした。この作業の一つ一つが宇宙へとつながっていると思うと胸が熱くなります。

横から見ると机同士が詰まって見えますが、後ろから見ると一つ一つのスペースがかなり離れているのが分かります。工場の中が広いだけに、余裕を持ってデスクが並べられるようです。

取材当時はまだ引っ越してきたばかりでしたので、準備中のデスクもありました。ここに新しくパソコン関連機器が置かれていくのでしょう。

細かい部品などがまとまっている引き出し。こういった特殊な引き出しも研究開発施設でないとあまりお目にかかれないかもしれません。

こちらは3Dプリンター。江別工場には以前から3Dプリンターがいくつかありましたが、R&Dセンター移転により一気に数が増えました。

ちなみにこちらは研究員の橋本さんの机に置かれていた「苔」の容器。これは「苔テラリウム」という、本物の苔を育てる鑑賞容器だそうで、手間もあまりかからずに育てられるため、近年癒やしのインテリアとして人気なのだそうです。

日々たいへんな作業が続く中で、「苔テラリウム」が癒やし効果を発揮してくれることで、さらなる研究作業が進んでいるようです。

研究開発の場と工場が一体化され、今後はますます開発スピードがあがることでしょう。私達が気軽に宇宙に行けるまでもうすぐ!

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