東京から中臺顧問が江別工場に来てくれて、気球のロープの結び方講習が行われました。

ロープ同士をつなぎ合わせる時の基本的な結び方である「本結び」と「エイトノット」の結び方がレクチャーされました。

 

エイトノットとは?

エイトノットとは、名前の通り数字の8の字をかいた結び方で、ロープにコブ(結び目)を作ります。強度が非常に高く、締まっても解きやすいという特徴があります。

ロープを使ったクライミングをしている人にとっては、命綱をハーネスに結ぶ用途で使用するため頻繁に使う重要な結び方ですが、普通の生活ではあまり使用することがないと思うので、初めてエイトノットで結んでみる方も多かったようです。メイトさんたちは、お隣同士で教え合いながら、結び方を習得するために何度も繰り返して結んでいました。

エイトノットは、ポールの先端にロープをひっかけるときの輪っかを作るのにも適していると「犬の散歩の時に役立つ」と輪を作る結び方も練習し、覚えておけば「キャンプの時にも使える」と、学んだ知識や技術を生活に落とし込んで活用するアイデアが、メイトさんから次々に出ます。

 

「親戚に海賊がいるという方はいますか?」中臺さんがロープワークはオランダの帆船時代に発達した技術で、船乗りやヨットに乗る人にとってもロープ結びが重要であるという話や、捕虜の確保の仕方や、縛られた時にはねじればロープを外せることなども冗談を交えながら教えてくれるので、笑いも起こり楽しく賑やかです。笑いながらもメイトさんは練習の手は止めないので、この方達がロープ結びを極め達人になったら、海賊王にもなれるかもしれないと思いました。

 

マーフィーの法則の話

さてアポロ計画では、 司令船は3基のパラシュートを展開して速度を緩め、太平洋上の海水に着水し無事帰還しました。パラシュートをたたむ収納作業ができるのはたったの3人のみ。3人は万が一の事故があった場合を考慮して、一緒の車に乗せないなど重要な人物として扱われました。

事故を起こさないためには、ものを生産したり、取り扱ったり、処理をする技術にかかっていますが、あり得ないことが起こるのが事故です。そして、マーフィーの法則でも言われていますが、ミスが起る可能性があるなら、実際にミスをするのが人間です。

中臺さんの会社で海外にパラシュートの生産を発注した時に、枚数が違うあり得ないパラシュートが納品されたことがあったそうです。

「作った人は、正しいと思って作っているからミスを見つけられない。パラシュートを作った人ではなく、紐をつけている人が不具合を見つけられる。パラシュートの紐をつけるだけではなく、つけながら点検していると思って欲しい」という中臺さんの言葉を、みなさんが深く頷きながら真剣に受け止めていました。

ロープもただ結べばよいわけではなく、決まった長さで結ぶようにオーダーがきます。結び方には一人ひとりのクセがあるため、自分が結んだ時に何センチ結ぶとどのくらいロープが短くなるのかを測り、データを取っておく必要があります。

ロープを持ち帰り結び方を覚え、長さを測ることを宿題と言われて、「家でも練習できる!」と何だか皆さん嬉しそうにロープを手にしています。その様子から、メイトさんの向上心や前向きな姿勢が伝わってきました。