古代の神秘探求から最先端の宇宙開発技術へ メイトOさんのお話

江別気球工場でお仕事をされる前は「土器の復元」のお仕事をされていたというOさん。じつは気になっていることについてお話ししてもらいました。

過去から未来へ?!

「以前は建築関係の仕事をしていたり、ここで働く前は土器の復元の仕事をしていたんですよ」と教えてくれたOさん。江別には「江別式土器」と呼ばれているものがあるほど、遺跡などが多く存在しています。江別気球工場がある大麻地区は、昭和30年代に札幌市の住宅不足に対処するために開発された比較的新しい街だと思われがちですが、江別気球工場の近くにある大麻中町の「大麻5遺跡」辺りは縄文時代の集落跡だったそうです。

岩谷技研江別気球工場のすぐ近くにある「史跡・大麻5遺跡」縄文時代の集落跡地

そんな縄文時代から人類の営みがある江別で、今こうして人類初の気球による宇宙遊覧旅行に向けての技術開発が行われていることに深い感慨を覚えるのは私だけでしょうか?

それはさておき、土器の復元作業なんて、うっかり手元が狂い割ってしまっては大変!失敗が許されない緊張感と細かい作業を想像しただけで肩が凝りそうです。気球も人の命を乗せるもの、失敗や事故があってはいけません。緊張や責任感は感じますが、細かい手作業やモノを作ることが大好きというOさん。溶着作業の時にも間違いや失敗がないように何度も何度も、自分がやったところをよく見て確認するのだそうです。

取材陣に逆インタビュー

さて、メイトさんにはいつもこちらから質問をするばかりなのですが、Oさんから「ここの印象はどうですか?」と我々取材陣にまさかの逆質問がありました。

いつお邪魔しても快く受け入れ、質問にも丁寧に答えてくれて、誠実で温かい方達ばかりだなと思っているので、働く皆さんの人柄の魅力も岩谷技研の大きな魅力だと感じています。

「いつも皆さんに会うのが楽しみで、考え方や思いを聞くのはとても学びになります」と答えましたが、質問に答えるって結構難しいものですね。

普段、お仕事をされている最中はなかなか趣味のお話しや、考えていること、どんな思いを持って仕事をしているか?などを話す機会はないと思いますが、少しでもそうしたパーソナルな部分に触れると、共通点を見つけたり、親近感を持ったりしませんか?「JOURNAL」が、みなさんの社内間コミュニケーションの一助になればと作成していますが、もうすっかり取材陣が岩谷技研のみなさんのことを大好きになってしまっているんですよね、と笑いました。

「中学校での岩谷社長の講演会にも、みなさんは行けなかったと思うので、ぜひ記事を読んでもらいたいです」と伝えると、話題は岩谷圭介社長のことへ・・・

健康第一でがんばってほしい

Oさんは以前に岩谷社長からのメールが朝3時頃に送信されていたという話を聞き、「ちゃんとよく眠れているのかな?」と心配になったのだそうです。

岩谷社長に限らず、実験を行う時には午前4時に現場に集合して作業を開始するようなタイムスケジュールとなることもあり、朝が早いのは仕方がないこととはいえ、睡眠時間を削られたり、体力勝負でもあります。

「忙しいのでしょうけれども、社員のみなさんにはちゃんと寝れる時には寝て、休める時には休んで健康のことを気にかけてほしいと、ついつい思ってしまいます」

聞けば、Oさんの息子さんと岩谷社長が同じ年齢なのだとか。R&Dで働く皆さんも、だいたい同じくらいの働き盛りの年頃かな?と思うと、余計なお世話とは思いつつ、みなさんの健康や体調の事が気にかかってしまうと言います。

まずは健康第一、その上でがんばってほしい。「夢の実現を私も応援したい」という気持ちでお仕事をされているのだそうですよ。Oさんは、愛情のこもった眼差しで周囲のことをよく見ていらっしゃるのだなと感じました。