JTBから出向!経営企画部・三輪喬幸さんインタビュー

経営企画部・三輪喬幸さんは、岩谷技研の共創パートナーであるJTBから2023年5月1日付けで出向されてきた方です。これまでのJTBでの仕事の話、今後の宇宙旅行のビジョンなどをお聞きしました。

JTBでの三輪さんの経歴

三輪さんがJTBに新入社員として入社したのは2014年。埼玉県にある川越の営業所で、8年ほど法人向けの営業を担っていました。営業先は一般企業の他に、行政や自治体などとも関係し、旅行の提案や自治体が運営するイベントなどをコーディネートしたりと、仕事は多岐にわたっていました。

その後、8年の営業経験を生かして2022年から本社に移動。岩谷技研に来る直前まで東京本社で、全国各地の営業支店を統括する部門で働いていました。

その際に、岩谷技研の「オープン・ユニバース・プロジェクト」の話がJTBの方に入り、正式にプロジェクトへの協賛が決まったのが2022年11月のこと。三輪さんはその時からJTB社内でプロジェクトを担当していたこともあり、岩谷技研との接点はもう1年ぐらいになるのだとか。

「岩谷技研に出向する以前から北海道に何度も足を運んで実験を見学したり、本社も何度も訪問してまして、出向することのイメージがかなり持てていました。ですので、今の職場には、すんなり入れました。」と三輪さん。

実際に出向するまで、1年近くに渡り入念な準備をしていたような展開になったのですね。

北海道は涼しい!

関東から札幌に家族一緒に移住してきたという三輪さん。娘さんはまだ1歳で、海を渡った先の北海道という地に、最初は大丈夫かなと不安があったのだそう。

「私は愛知県の名古屋市出身で大学の時に上京してきたので、関東圏に長くいました。妻は大阪が地元で、仕事の関係でずっと東京に住んでいました。ですので、私も妻も北海道の土地勘が全くないので、少し不安でした。」

でも実際来てみて札幌の暮らしはというと…。

「つくづく妻と話をしてるのは、やっぱり北海道は涼しいと(笑)。全然暮らしやすいです。それこそ私の実家・名古屋の両親や、大阪にいる妻の両親に、夜とか涼しいよ〜と話をすると、もう羨ましい羨ましいって。」

今年は道民も腹が立つくらいの暑さが続きましたが、やはり本州の方からすると全然涼しかったようで…。

「でも冬が初めてなので、それだけが心配ですね。」と、岩谷技研に転職してきた皆さん同様の不安を口にされていました。大丈夫、すぐ慣れます!そして1歳の娘さんと雪の思い出づくりがたくさんできると思いますよ!

JTBと岩谷技研が連携

――三輪さんの現在のお仕事を具体的に教えて頂けますか?

「JTBが協賛契約に入らせていただいた経緯として、要は宇宙遊覧旅行のサービスをお客さんに販売をして、満足していただける商品にするためには何をすれば良いのか?その辺りに対するサービス開発であるとか事業開発の要素を、JTBと協力して作り上げていくこと。やることはたくさんあります。」

「例えば、宇宙遊覧に参加されるお客様は1週間ほどの滞在が予定されているため、そうなったときの宿泊や寝泊まりのフォローやオペレーションも考えなければなりません。」

宇宙遊覧旅行は、ただ気球から宇宙を見るというだけでなく、その前後のサービスを含めたパッケージなのだなと改めて理解することが出来ました。

宇宙旅行の企画を提案していた三輪さんが岩谷技研の担当に

現在JTBから出向という形で岩谷技研の仕事を担っている三輪さんですが、岩谷技研の宇宙遊覧を知る以前からJTB社内で宇宙旅行に関する提案を行っていたそうです。

「宇宙の領域とかロケットを使って上空で何分間か無重力体験をできるみたいなことが、ここ最近話題になっているじゃないですか。JTBとしても進出していくべきじゃないかと思っていて…。JTBの社内では、新規事業の社内公募制度というものがあって、実際に提案を出してたんですよ。」

その提案を出したのが、岩谷技研が話題になる三年ほど前の話だったそうです。最終的に採択までには至らなかったようですが、その後に岩谷技研の「オープン・ユニバース・プロジェクト」の話を聞かされ、三輪さんは思わず「きたぞ!」と思ったのだそう。

「岩谷技研さんを私が担当させて頂けることになったので、なんというか、不思議な縁を感じています。私自身何か新しいことをやっていきたいとか、宇宙に対するポテンシャルも感じていたので、もう本当に〝お導き〟ですね。」と笑顔で語る三輪さん。

強く熱い想いが不思議な縁となって実現したのかもしれませんね。

今後の課題

――今後の課題や、宇宙遊覧旅行についてのイメージなどについて教えて頂けますか?

「まずもって安全性はもう本当に大前提で、それに伴って2,400万円という料金に見合う内容やサービス、そのクオリティはさらに上げていかないと!と思っています。より良く、心地よく、1週間の滞在の中での4時間の宇宙遊覧体験を含め、どんな要素で満足度を上げられるか。そこが課題ですね。」

今後どのように付加価値をつけていけるかという点は、今まさにいろいろ考えているところだそうです。

「宇宙遊覧旅行は、一生に一回あるかないかですからね。よくプライスレスって表現があると思うんですけど、お金を出しても経験できないような高い付加価値をどう創るか、みたいなところがポイントかなと思っています。」

そういった意味でも、JTBとの連携は宿泊・演出・その他トータル面で大きく貢献できると三輪さんは言います。

さらに、今後の重要課題の一つとして「インバウンド」を挙げていました。日本のマーケットに限らず世界に目を向け、より一層広いターゲットにアプローチしていくことも重要だとのこと。
実際にオープン・ユニバース・プロジェクトのホームページにも、海外からの問い合わせは多いのだそうです。

「日本人じゃなくても申し込めますか?という問い合わせもあります。なので、やっぱり海外の方に向けてプロモーションしていく必要性も感じています。」

行ったことがないところに行ける、見たことがない景色を見られる、そんな貴重な体験を提供する岩谷技研に世界中から注目が集まっています!

夫婦揃って趣味は旅行、道内各地を巡るのが楽しみ

最後に、休日の過ごし方や趣味についてお伺いしてみました。

三輪さんも奥様も、とにかく外出するのが好きで、旅行に出かけるのが趣味だとのこと。ですので、北海道の各地を気軽に出かけて見にいけることに喜びを感じているそうです。

「この間は旭川や富良野に行ってきました。気軽に富良野とかに行けたりするのは、すごい喜んでます。そのうち北海道らしさが満喫できる道東とかにも行きたいなと思ってます。東京から行こうと思ったら、それなりにお金や日数がかかりますからね…。」

三輪さんは仕事柄、札幌や函館には何度も来たことがあるそうですが、北海道に住むとなると、普段観光では行かないような場所にも行けるので、今までにない満足感を得られているようです。

「冬の北海道といえば雪まつり。JTBでも雪まつりは大変な人気でした。でも、お客さんの方でも飛行機が取れない、ホテルが取れない。本当に、なかなか苦戦する。そんな雪まつりも、自分たちはフラッと行けるんですよね…。絶対行かないと、と思いますよね。」

三輪さんの言葉や表情から、本当に北海道を満喫されているのだなという思いが伝わってきて、こちらも楽しい気持ちになってきました。

宇宙旅行に対する熱い思いと、いくつもの不思議なご縁が働いて、北海道の岩谷技研に加わることになった三輪さん。旅行会社での経験やノウハウを活かして、岩谷技研の名前が世界に広がっていく、それら壮大なビジョンをお聞きしながら、数年後の岩谷技研がどうなっていくのか…。きっと想像もつかないほどの素敵な未来になっていると思うと胸が高鳴ります。