関係者向け 活動報告 No.5

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宇宙遊覧と同じ高度帯でのテストフライトを実施しました。

岩谷技研では、2024年7月17日(火)に実施した有人飛行試験で、成層圏の高度20,816mに到達。本飛行試験の実施目的である高度2万m(20km)への到達実証に成功したほか、国内の気球による有人フライトとしては過去最高の高度への到達を達成しました。

今回の飛行試験で使用したのは、「宇宙遊覧フライト℠」の商業フライトで使用するものと同型の2名乗り気密キャビン(T-10/Type10)の試験用機材で、内装をはじめオペレーションなども本番を想定したテストフライトとして実施しました。


この飛行試験は、当初6月中旬から実施の機会を探っていましたが、過去10年間で例のないほど気象条件が悪い状態が続き、何度も延期を余儀なくされてしまいました。しかし、本プロジェクトに携わる社員全員で安全なフライトができる日を粘り強く待ち続け、ついに天候の好条件が揃った7月17日、念願のフライトが実現しました。

高度2万mは航空機が飛ぶ高度よりも高く、航空機の運航が始まる時間までに着陸できるよう、午前2時40分に打ち上げられました。まだ暗闇に包まれる中、ライトアップされた気球とキャビンが静かに上空へと上昇していく様子は、まさに感動的な光景でした。

パイロットは上昇中、最初は夜空に星を眺め、高度が上がるにつれて、地平線から昇る朝日を眺めるという貴重な体験をしました。順調に上昇を続けた気球は、最高到達高度に到達した後、降下を開始。上空で様々な検証を行い、約5時間後に無事着陸しました。


目標高度への到達を実現した今回の飛行試験で得られた各種のデータを分析し、「宇宙遊覧フライト℠」の商業運航に向けた課題をクリアして、搭乗者の皆様をお迎えする最終準備を進めて参ります。

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