新入社員松本の実験レポート:気球からロケットを発射!?
みなさんこんにちは、新入社員の松本です!今回は12月に山口県の宇部市で行われた、ロケット実験についてレポートします!岩谷技研は気球の会社なのにどうしてロケット?と思う方も多いと思います。岩谷技研の主な開発事業は、高高度ガス気球と、気密キャビンの開発ですが、協力や共同実験という形で、他の宇宙開発企業の実験・開発に参加させていただくこともあるんです!今回は、福島県南相馬市にあるAstroX社のモデルロケット空中発射実験に参加しました。
気球からロケットを発射!
AstroX社は成層圏まで打ち上げた気球からロケットを発射し、低軌道への人工衛星投入を計画している会社です。ロケットは地面からモクモクと煙を上げて飛んでいくものだと思っていた私ですが、ロックーン(Rockoon)方式と呼ばれる、気球からロケットを空中発射する手法は、打ち上げにかかるコストが抑えられること、打ち上げ中止リスクが減るなどいろいろとメリットがあるようです。気球からロケットを発射する、、、気球開発企業でもある我々にとってもまさに実現したい素晴らしい夢のある計画です。
採石場での実験!?
今回岩谷技研はロケットを吊り下げる気球製造から現場での打ち上げサポートまでを担当しました。実験の朝、現場に向かった実験メンバー。いつもは十勝平野のだだっ広い平地で実験を行う岩谷技研ですが、今回の実験場所は、岩壁に囲まれた採石場でした。採石場は窪地であるため、平地に比べて風の影響が少なく、実は気球の打ち上げに適しているのではないかということを発見!?着々と準備を進めていきました。実験を開始したのは午前7時ごろ。諸々の準備を終え、午後から実験が行われました。参加者・ギャラリーの皆さんは緊張の面持ちでしたが、発射は成功!岩谷技研にとっても初の試みとなる実験が無事に成功し、気球が持つ宇宙開発における可能性の広がりを実感することができました。
以上、気球からロケットを空中発射する、AstroX社のモデルロケット空中発射実験に参加した時の様子についてレポートしました。岩谷技研では高高度ガス気球を、実験実施企業が求める要求に応じて自社工場にてテイラーメイドし、実験場に出向いてガスを充填〜打ち上げ〜回収するまでフルサポートする、ワンストップサービスを展開しています。ガス気球を用いた実験に関するご相談やテイラーメイドのご要望がございましたら、是非ご連絡をよろしくお願いいたします。それでは!