取材陣をいつも笑顔で迎え入れてくれる飯塚工場長。社内報作成の取材にあたり、江別工場に潜入し、メイトさんにも直接お話しを聞きたいとお願いしたところ、
「まず、私からメイトさんに社内報の件を説明させてください」と、何よりもまずメイトさんの働きやすさや感情、モチベーションを第一に考えていらっしゃるんだなと感心したことを覚えています。

そうして段取りをしていただいたお陰で、いつ江別工場を訪ねても、みなさん快く迎えてくれるので、我々も取材に行くのが楽しいです。

 

仲取締役との腐れ縁?

それはさておき、東京から単身で北海道に移住され、江別気球工場の工場長を務める飯塚剛さん。「岩谷技研で一緒に働いてほしい」と仲取締役から熱烈なオファーがあったと聞きましたが?

「彼とは腐れ縁です(笑)。前職を退職後、タイミングよく岩谷技研に迎え入れてくれるという話をいただき有り難かったし、子どもも成人したタイミングでちょうど良かったんです」

飯塚工場長と仲取締役は、小学校と中学が一緒で、高校は別々の高校に進学しましたが、大学時代には留学先がお互いにニューヨークだったため、再会しずっと縁が続いているのだとか。

「来てみて本当によかった」と北海道に来なければ出会えなかった人たちと、今こうして一緒に仕事をしていることが自分の財産になっていると言います。
江別工場がある大麻地区の飲食店『開拓うどん』がおいしいと、お気に入りの店も見つけたようです。

 

それでも、ご家族を東京に置いてきて寂しいと感じることはありませんか?

「便利な世の中になりましたよ」と毎日のようにFaceTimeで朝晩30分ほど会話をするので距離はあまり感じないそう。2〜3ヶ月おきに東京に帰り、会うのがちょうど良いと感じているそうで、奥様もいずれ北海道に遊びに来ることを楽しみにしているようです。

 

どんなお父さんか?お嬢さんに聞いてみた

さて、夏休みにお父さんを訪ね、初めて北海道に来たというお嬢さんからもお話を聞いてみましたよ。

「父から江別気球工場の話を聞いていたので、みなさんにお会いするのが本当に楽しみでした!温かい雰囲気で家族のように迎え入れてくれて、嬉しいです。話に聞いていたとおり」とハツラツと明るくとても可愛らしいお嬢さん。

 

お父さまが北海道に行くと聞いた時には寂しさがあったのではないですか?

「11月から北海道に行くということを10月に聞いたので、急でびっくりしましたが、父と雷太さんは昔からの友人なので、ずっと岩谷技研の話をしていたのは知っていて、『人をまとめるのが上手だから来てほしい』と言われていたようです」

「自分も成人して、自立するタイミングだったので家族がそれぞれ別の場所で暮らしていますが、毎日FaceTimeを使って会話しています」
「父は、一緒に働いている皆さんから学ぶことが多くて、出会えたことに感謝している。といつも言っています」と教えてくれました。

家族みんなが同時に人生の新しいスタートを切ったようですね、会話も多いようで、とても仲の良いご家族なんだなと感じました。

「父は話をするのが好きでずっと喋ってるんですが、母と私は聞き流してる時もありますよ」「ここでも、みなさんがずっと父の話を聞かされているんじゃないかしら?」茶目っ気たっぷりに冗談を言う姿がとってもキュートでした。

そんなお父さんの一番好きなところはどこですか?の質問には、一瞬、真剣な様子で考えてから、

「私はひとりっ子なので、甘やかされて育ってきたと思うんですが、小さい頃から子ども扱いしないで、対等に接してくれたところです」子どもだからといって、まだわからないだろうと適当にしたりせず、わかるように本当のことを伝えてくれたことに感謝しているそうです。

 

学歴も国籍も年齢も関係ない

飯塚工場長は、「学歴も国籍も年齢も関係ない。学生で自分よりも年下だからと言って下に見るなんてこともないです。メイトさんは20代後半から60代まで、年齢の幅も広いです。みなさんに対して敬意を持って接するだけです」と、大切だと考えていることを話してくれました。

人の心を掴むのがうまいと言われる工場長に、そのテクニックを教わろうと思って聞いていましたが、それはテクニックではなく、信頼される人柄と誠実さがあるからなのだと、お嬢さんにもお話しを聞いて確信しました。